コーンフェリージャパンは、アメリカに本社を置き、全世界40か国以上に展開しているコーンフェリーの日本法人です。
本体は70年以上、日本法人も40年以上の歴史があり、世界でも有数のグローバルコンサルティングファームとして知られています。
この記事では、コーンフェリージャパンへの転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、年収情報、口コミ、求人などを紹介しています。
「コーンフェリージャパンへの転職を考えている」という方は、是非参考にしてください。
コーンフェリージャパンの企業情報
職種と仕事内容
コーンフェリージャパンは、クライアントが適切な人材を採用できるよう支援し、報酬の方法、およびその組織の労働力を開発して活力を与える方法についてのコンサルティングを行っています。
具体的なソリューション領域としては、以下のようなものがあります。
組織戦略 |
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人材報酬制度及び福利厚生 |
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アセスメント及びサクセッション |
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リーダーシップ開発 |
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コーンフェリージャパンの取り扱うソリューション領域は、いずれも経営の合理化の必要性が叫ばれている現在において、特に重視されている項目ばかりです。
コーンフェリージャパンの労働環境
コーンフェリージャパンの労働環境について解説します。
残業時間
オープンワークの口コミによれば、コーンフェリージャパンの月間あたりの平均残業時間は42時間です。
コンサルティング業界では至極一般的な残業時間の長さと言えるでしょう。
徹底した実力主義を採用しているということで、かなり激務なイメージを持たれがちではありますが、実際にはワークライフバランスを充実させられている社員も多くいます。
終電を逃してタクシーで帰宅したり、土日も問わず出勤したりというように、コンサルティングファームに定番の風景はほとんど見られないようです。
もちろん一部には、満足に仕事が進められず長時間残業を強いられる社員もいるようですが、それもほんの一握り。
おそらく、採用段階からかなりビジネス能力が高い人材に絞り込んでいるということでしょう。
福利厚生
コーンフェリージャパンの福利厚生などに関する情報は、見当たりませんでした。
一般論として、外資系コンサルティングファームは給与水準が高い分、福利厚生はほとんどないという傾向にあります。
詳しくは後述しますが、コーンフェリージャパンの給与水準は経済界全体で見てもトップクラスに高いということで、おそらく福利厚生についてはほとんど何もないということが予想されます。
英語は必要?
コーンフェリージャパンに就職するためには、英語力がマストであると捉えてください。
グローバルなファームということで、日常的に仕事で英語を使う機会も非常に多くあります。
TOEICのスコアが800点以下では使い物にならないという口コミもありました。
そのため、ビジネスレベルで困らないレベルには英語力を身に着けておくようにしましょう。
コーンフェリージャパンの平均年収
コーンフェリージャパンの平均年収は1500万円と言われています。
一般的な日系企業とは桁違いの水準、さらにコンサルティングファームの中でも、最高水準の年収です。
アメリカの企業らしく、とにかくすべて数字で評価され、受注額や成果により年収が決まっていきます。
年齢も一切関係なしに、とにかく成果さえ残せば高給を取得できるということで、多くの社員がモチベーション高く日々の仕事に臨んでいます。
一般の日系企業のように、年次によりどのくらいの金額が稼げるというようなイメージを描くことはできません。
20代でも十分な成果さえ残せば、2000万円台、3000万円台、さらには4000万円台という年収事例もあるようです。
逆に、ある年は大きな成果を収めて高給を得たとしても、別の年には十分な成果を残せず、年収額が急減するということも少なくありません。
コーンフェリージャパンの口コミ
コーンフェリージャパンの退職者や現役コンサルタントなどの口コミをいくつか紹介します。
コーンフェリージャパンは「The外資系コンサル」という感じで、とにかく実力が重視される環境であるということが分かりますね。
モチベーションが高い人材も非常に多く、互いに切磋琢磨しながら仕事を進め、成長できる環境なのでしょう。
若手であっても比較的裁量権の大きな仕事をさせてもらえるということも、コーンフェリージャパンでやりがいが感じられる一因なのかもしれません。
コーンフェリージャパンの求人情報
コーンフェリージャパンの求人情報について紹介します。
公開求人はある?
コーンフェリージャパンの公式サイトを見ると、求人情報に関する記載はありませんでした。
一方で、いくつかの求人情報サイトなどでは、コーンフェリージャパンのキャリア採用に関する求人が掲載されています。
記載されている情報が最新情報であるとは限らないので、コーンフェリージャパンへの転職を目指す場合には、転職エージェントのリクルーターから情報を仕入れた方が無難かもしれません。
リクルーターの場合、公にはされていない非公開の求人情報を紹介してくれることもあります。
採用情報
コーンフェリージャパンの新卒採用の人数は、ほぼ毎年一桁で推移しています。
そのため、かなり狭き門での戦いになると言えるでしょう。
経済界全体で見てもトップクラスに高い水準の給料を得られるということで、超ハイスペックと呼ばれるような人材がこぞって応募をしてきます。
そのため、採用選考は熾烈を極めることは間違いありません。
具体的に内定者の出身大学等が公開されているわけではないものの、おそらく東京大学や京都大学、早稲田大学、慶応義塾大学といった超難関大学の出身者ばかりであることが推測されます。
コーンフェリージャパン入社はどんな試験・面接をするの?
コーンフェリージャパンに就職・転職するためには採用選考や面接試験を突破しなければなりません。
では具体的に、どのようなフローでどのような内容の選考が行われるのか、詳しく解説していきます。
コーンフェリージャパンの選考スケジュール
コーンフェリージャパンの選考フローは概ね以下のような流れで実施されます。
- エントリーシートの提出
- 適性検査
- 会社説明会
- グループディスカッション
- 面接(複数回)
- 内定
特に変わり種となるようなイベントはなく、一般的なコンサルティングファームの選考フローと同じです。
実際の面接における質問例①「あなたが身の回りの課題を1つ取り上げ、それを課題と考える理由と解決策を教えてください」
これは2019年にコーンフェリージャパンの面接を受けた方が面接で実際に問われたという質問です。
ケース面接ではなく、普通の個人面接で聞かれたということで、面接のレベルの高さが伺えますね。
この手の質問に対して、その場で頭を回転させて何か課題を見つけ出して回答する、というのでは支離滅裂な回答になってしまいます。
面接官に痛いところをグイグイと突かれてしまうだけです。
そうならないために、日ごろから世の中の事象に対して関心を向け、それに対する自分なりの解決策を考えておく必要があります。
それが習慣化していれば、面接の際に問われても慌てることがないはずです。
むしろ、その面接会場までの道中で起きたエピソードなどを交えることで、独自性のある回答として高い評価を得られる可能性もあります。
実際の面接における質問例②前職で業務を改善するために具体的に取り組んだことはあるか?
これは転職面接の際の質問です。
新卒採用を目指す場合は、「前職」ではなく「学生時代」と読み替えて構いません。
コーンフェリージャパンの仕事の使命は、クライアント企業の抱える様々な無駄をなくし、その業務や業績を改善させていくことです。
その解決策を考えるにあたって、どれだけ実効性のある案を出せるかという点が問われている質問と言えます。
「データ入力などの定型的作業をマクロ化することで、作業時間を20分の1に減らした」など、具体的に効果が大きく出た取り組みについて話すようにしましょう。
もちろん、嘘はNGです。
その場で作り話をしたところで、百戦錬磨の面接官を欺けるほど甘い世界ではありません。
実際の面接における質問例③ケース面接
外資系コンサルティングファームではお馴染みのケース面接。
コーンフェリージャパンでも実施されたことがあるようなので、しっかりと準備しておかなくてはなりません。
ケース面接のテーマは多岐に渡りますが、できるだけコーンフェリージャパンの担当するソリューションに当たる組織や人事に関してのケースを重点的に練習しておきましょう。
ケース面接はフェルミ推定とセットで実施されることも非常に多いので、フェルミ推定のトレーニングもマストです。
フェルミ推定は慣れれば着実に思考のスピードを速めることができます。
フェルミ推定でモタモタ時間を浪費して、肝心の解決策を考える際に時間が残ってないのでは本末転倒なので、できるだけフェルミ推定は時短で終わらせられるよう心がけてください。
そのためには日ごろからトレーニングあるのみです。
コーンフェリージャパンが求める人材
コーンフェリージャパンが求める人材像は、以下のような能力を持ち、以下のような行動ができる人材です。
洞察力 | 専門性やデータのみならず、好奇心や幅広い視点を持ち、他者が気付かぬ問題点や挑戦を発見できる |
勇気 | 観察的な見解ではなく、大胆な発想を持ち、明確で率直な提案を行う |
コミットメント | クライアントのパートナーとして、その利益実現のために情熱を持ち最後まで真摯に取り組む |
共感力 | 「人と組織」のプロとして常に人を尊重し、理解と共感を大切にする |
信頼性 | クライアントのニーズを理解し、目的を達成するために具体的な支援を提供する |
挑戦 | 何事にも主体的に挑戦してみる |
成長 | 周囲の人物から謙虚に学び、成長する |
自律 | 人に聞くよりも先にまずは自分の頭で考える習慣がある |
上記のいずれが欠けていてもいけません。
コーンフェリージャパンへの転職を本気で目指すのであれば、この5つの能力はしっかりと身に着けておく必要があります。
さらに、具体的な要件は募集職種ごとに規定されており、場合によってはビジネスレベル以上の英語力など、専門的な知識やスキル、資格などが必要になるケースもあります。
この具体的な要件については、必ず求人情報から確認するようにしてください。
コーンフェリージャパンに転職する難易度
コーンフェリージャパンは非常に転職難易度の高いコンサルティングファームです。
人気度も非常に高く、ボストンコンサルティンググループやマッキンゼーアンドカンパニー、ベインアンドカンパニーに匹敵するレベルと言っても過言ではありません。
そのため、採用選考は熾烈を極めます。
まずはコーンフェリージャパンが求める人材像を確認して、不足がないように準備しておきましょう。
しかしあくまでもそれは最低ラインであって、プラスアルファで自分の価値を高める武器が必要です。
ビジネスレベルの英語力やプログラミングスキル、難関資格の取得など、自分のビジネスレベルを客観的に保障できるアピール材料も身につけておくのがおすすめです。
コーンフェリージャパンに就職する理由
コーンフェリージャパンはその高い給与水準が一番の魅力であることは間違いありません。
しかし、徹底した実力主義の環境の中で、自分自身のビジネススキルを高めていくことができるという点も大きな魅力と言えます。
経験が浅くても裁量の大きな仕事が割り振られることで、実務を通じてビジネススキルを高められることはもちろん、優秀なコンサルタントに囲まれるという環境も、その成長を後押ししてくれることは間違いありません。
そのため、将来的なキャリアアップや独立などを考えている方にとって、最適な環境です。
徹底した成果主義を標榜していることも、結果を出せるビジネスマンとして成長するためには素晴らしいルールと言えるでしょう。
退職者の口コミを見ても、「コーンフェリージャパン出身ということで転職活動でも非常に高く評価された」というような声も多数ありました。
コーンフェリージャパンの転職まとめ
この記事では、コーンフェリージャパンへの転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、平均年収、口コミ、求人情報などを紹介しました。
率直に言ってコーンフェリージャパンへの転職は非常に難しいです。
自分一人だけの努力では、なかなか内定を勝ち取ることはできないでしょう。
かなり高いレベルでのビジネススキルを身に着けつつ、他の志望者と差別化できる自分なりの武器を身に着けておく必要があります。
そこでおすすめしたいのが、セミナーの受講です。
セミナーを受講することで、ビジネス現場で必要なスキルや考え方を習得することができ、ビジネスマンとしての価値向上につながります。
コーンフェリージャパンにとって「欲しい人材」に近づくことも間違いありません。
本気でコーンフェリージャパンへの転職を実現させたいと考えている方は、是非セミナーの受講を検討してみてください。