リンクアンドモチベーションは東京都中央区に本社を置く日系の経営コンサルティングファームです。
2000年3月にリクルート出身の小笹芳央により設立されたばかりで、まだ歴の浅い会社ではあるものの、8年後には東証一部上場を果たしており、業界でも高いプレゼンスを誇っています。
この記事では、リンクアンドモチベーションへの転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、平均年収、口コミなどを紹介していますので、是非参考にしてください。
リンクアンドモチベーションの企業情報
職種と仕事内容
リンクアンドモチベーションの事業内容は、大きく以下の4つに分類されます。
- モチベーションエンジニアリングによる企業変革コンサルティング・クラウドサービス
- モチベーションマネジメント事業(育成・制度・風土変革支援)
- エントリーマネジメント事業(採用支援)
- インキュベーション事業(投資・組織人事支援)
元々は経営コンサルティングのみを行っていたものの、最近は人材育成や組織づくり、そしてベンチャー支援などにも裾野を広げてくるようになりました。
リンクアンドモチベーションは「モチベーションエンジニアリング」という独自の技術を採用しているのが特徴的です。
これは、組織や個人のモチベーションを把握して、様々な切り口からのソリューションを提供するというもので、同業他社にはなかなか見られない視点として、1つリンクアンドモチベーションの強みとなっています。
主な職種はコンサルタントですが、その他にもマーケターやデザイナー、エンジニア、インキュベーター、セールス、そして法務や経理などのバックオフィスといった職種もあります。
リンクアンドモチベーションの労働環境
リンクアンドモチベーションの労働環境について、解説していきます。
残業時間
リンクアンドモチベーションの1か月あたりの平均残業時間は、40時間強です。
この数値はコンサルティング業界の中では至極一般的と言えるでしょう。
なお、リンクアンドモチベーションの給与体系は、固定給に見込み残業代45時間が含まれているという形です。
残業時間が45時間を超えた場合には別途超過分の割増手当も支給されます。
ただし、実際には会社のコンプライアンス意識が非常に高く、45時間を超える残業はよほどのことがない限りする必要がないようです。
22時以降には消灯され、休日出勤をするようなケースもほとんどないということなので、かなりワークライフバランスは整えやすい職場環境にあると言えます。
実際にオフの時間に趣味に興じながら、仕事でも高いパフォーマンスを発揮している人が少なくありません。
なお、1点だけ注意が必要なのは月に最低1回は土曜日出勤があるということです。
リンクアンドモチベーションでは、年間の休日数が119日となるように調整している関係で、毎月土曜日に1回以上の出勤日を設けています。
福利厚生
リンクアンドモチベーションの福利厚生に関する各種制度は、以下の通り公式サイトで紹介されています。
交通費全額支給 / 社会保険完備 / 持株会制度 / 雇用保険 / 労災保険 / 健康保険 / 厚生年金保険 / 社員持株会制度
突出して充実しているとまでは言えませんが、同業他社と比べて劣ると感じる部分もありません。
出産や育児に関しての休暇制度も整えられていることから、女性にとっても働きやすい職場環境であると言えます。
なおリンクアンドモチベーションは、3か月を1クールと見なす独自のカレンダーを採用しており、その1クールごとに3日間の連続した休暇を取得できるという制度もあります。
英語は必要?
リンクアンドモチベーションの入社に際しては、英語力を必ず問われるということはありません。
募集要項を見ても、新卒採用及びキャリア採用の双方について英語力に関する言及はありませんでした。
現状としては海外拠点があるわけでもないので、それほど英語の重要性は高くないと言えます。
ただ、将来的に海外展開していく可能性はゼロではありません。
また、外資の日本進出も進んでいる状況において、クライアントの担当者が英語ネイティブである可能性もあるしょう。
そういった際に英語力が求められることは間違いありません。
そのため、現時点では英語力が要件とされていなくても、英語力自体は高く評価される可能性があります。
他の志望者と同等の評価となった時に、最終的な決め手が英語力になることだってあるかもしれません。
よって、リンクアンドモチベーションへの転職を目指すのであれば、ビジネスマンの1つの武器として英語力を磨いておくことをおすすめします。
リンクアンドモチベーションの平均年収
転職を目指す方にとっては、年収情報はかなり気になりますよね。
リンクアンドモチベーションの公式サイトでは、新卒の初任給が大卒で432万円、大学院卒で480万円と紹介されています。
これは固定月給27万円(大学院卒は30万円)に年4回の賞与を上乗せしたものです。
賞与部分はかなり成果主義の傾向が色濃いため、しっかりと成果を出せなければ、年収を伸ばすことはできません。
総じて言えるのは、業界標準と比べるとかなり年収額が低いということです。
同業他社の場合、初任給から年収が600万円を超えるようなことが多々あります。
大手企業ではあるものの、あまり給与面には期待しない方が良いでしょう。
またその後の年収推移も成果による部分が大きいですが、30歳でも800万円に達していないケースがほとんど。
このため、ある程度経験を積み実力が付いてくると、より自分の実力に適した給与を求めて、転職していくという人も多数います。
リンクアンドモチベーションの口コミ
リンクアンドモチベーションの退職者や現役コンサルタントの声をいくつか紹介します。
働き甲斐や成長環境については、他ファームと比べて特に優れているというような声が多数ありました。
特に仕事のやりがいについては、社内からの満足度が非常に高いのが印象的です。
リンクアンドモチベーションの求人情報
リンクアンドモチベーションの求人情報について紹介します。
公開求人はある?
リンクアンドモチベーションの公式サイトには求人情報が新卒採用及びキャリア採用の双方について、求人情報が掲載されています。
社会人経験が1年以上ある場合は、第二新卒であってもキャリア採用枠になるので、注意してください。
なお、キャリア採用の場合は職種ごとに求人があり、それぞれ求める経験やスキルなどが定められています。
例えばコンサルタント職及び営業職の場合は、以下のような応募条件です。
- 大卒以上
- 社会人経験1年以上
- 営業経験、経営や組織人事、採用教育に関する職務経験、コンサルティング業務経験
このような条件から、未経験者の採用は行っていないものと想定されます。
また、経済界全体としてIT人材が慢性的に不足しているということもあり、エンジニア職種の募集は多数あります。
こちらも職種ごとに必要とされるスキルがそれぞれ定義されていますので、応募する際にはしっかりと要件を確認しておくようにしましょう。
採用情報
リンクアンドモチベーションは大量採用を実施しており、基本的に採用人数は3桁に上ります。
内定者の出身大学については、マイナビのサイトにて以下のように公開されています。
東京大学/東京工業大学/山形大学/大阪大学/早稲田大学/慶應義塾大学/中央大学/上智大学/近畿大学/京都大学/中央大学/中京大学/東海大学/東京工科大学/東京女子大学/東洋大学/東洋学園大学/同志社大学/獨協大学/長崎大学/名古屋学院大学/新潟大学/日本大学/一橋大学/広島大学/広島経済大学/広島市立大学/福岡大学/佛教大学/法政大学/北海道大学/北海道教育大学/武庫川女子大学/武蔵野大学/武蔵野美術大学/明治大学/名城大学/山口大学/横浜国立大学/立教大学/立命館大学/立命館アジア太平洋大学/流通経済大学/早稲田大学
リンクアンドモチベーションの創立者が早稲田大学出身者ということで、早稲田大学の卒業生が非常に多いという情報もありますが、高学歴者のみならず、いわゆるFランと言われるような大学からでもリンクアンドモチベーションの内定者が出ているのが特徴的です。
リンクアンドモチベーションには実力主義という社風があるため、面接を通じてしっかりと実力の有無を評価していることが予想されます。
リンクアンドモチベーション入社はどんな試験・面接をするの?
リンクアンドモチベーションに就職・転職するためには就職選考や面接を突破する必要があります。
では具体的にどのようなフローで、どのような内容の選考が行われるのか、詳しく解説していきます。
リンクアンドモチベーションの選考スケジュール
リンクアンドモチベーションの選考フローについては、企業の公式サイトに以下の通り記載されています。
- エントリー
- 選考会(筆記試験)
- 一次面接
- 二次面接
- 最終選考
- 内定
時と場合によって、上記の限りでないこともありますが、概ね以下流れで選考が実施されると考えておけばOKです。
実際の面接の質問例①ピンチをチャンスに変えた経験はあるか
リンクアンドモチベーションでの仕事は、答えのない問いに対して、自分で正解を作り出していくというものです。
そのため、なかなかうまくいかずに挫折するようなことも多々あるでしょう。
その際にどのように対処するのかということを問われた質問です。
回答の際には、なるべく面接官がイメージしやすいように具体的な状況を説明した上で、話をするようにしましょう。
自分一人で乗り越えたというのではなく、うまく他者の力も借りながらピンチを乗り越えたというエピソードの方がより高評価を得られます。
実際の面接の質問例②人生で最も価値があると思うものは何か
自分自身の人生観や価値観に対しての質問です。
少し答えづらい部分もありますが、これまでの経験をもとにして、自分が特に大きく成長したというエピソードから紐づけて、自分の価値観を回答するようにしましょう。
さらに、その価値観を仕事にどのように活かせるかというところまで説明できると高評価に繋がるはずです。
実際の面接の質問例③仕事で成果を残すために具体的にどのように仕事を進めますか
これは特にキャリア採用において、問われることが多い質問です。
自分自身が前職でどのような仕事ぶりだったかなど、具体的に説明するようにしましょう。
このような質問が出ることからも、リンクアンドモチベーションが実力を重んじている会社であるということが分かります。
数字がすべてというわけではありませんが、自分自身がどんなバリューを会社にもたらせるか、しっかりとアピールしていくことが大切です。
リンクアンドモチベーションが求める人材
リンクアンドモチベーションの求める人材像について、公式サイトに掲載されている内容から抜粋して紹介します。
- モチベーション高く仕事に打ち込める
- 論理的な思考力がある人
- 豊かな創造性がある人
- 他人の気持ちを分かる人
リンクアンドモチベーションは、「モチベーション」というテーマにおいては業界でも最先端にある企業です。
そのため、志望者に対してもまず高いモチベーションがあるか否かという点を重視しています。
それが大前提です。
加えてコンサルタントとして、論理的思考力や創造性、共感能力なども求められています。
仕事内容から鑑みても、指示待ちでしか動けないような人間には、リンクアンドモチベーションで活躍する機会はありません。
主体的に、従来のやり方や発想にはとらわれないという能力もアピールしていくことが大切です。
リンクアンドモチベーションに転職する難易度
リンクアンドモチベーションは日系大手企業で、なおかつ成長環境があり、仕事にやりがいを感じられるということで、業界でも人気度の高い会社です。
給与面は他の会社に比べると劣る部分もあるので、超高倍率というほどではないものの、競争を勝ち抜くのは容易ではないでしょう。
キャリア採用も通年で行われているものの、即戦力として活躍できる人材を求めているため、当然選考を通過するのは難しくなります。
リンクアンドモチベーションへの転職を成功させるためには、ビジネススキルを磨き、市場価値を高めておくことが非常に大切です。
リンクアンドモチベーションに就職する理由
リンクアンドモチベーションは「モチベーション」という他社にはない切り口を武器にしたコンサルティングを行っていることが魅力です。
その社名に違わず、従業員たちも高いモチベーションで仕事に励んでいます。
そのため、日々仕事をする中で学べることも多く、成長環境としては最適です。
実力主義を重んじる風潮もあり、成果を残せばそれが給与に反映されるという部分も高いモチベーションに繋がるでしょう。
その一方で、残業が50時間を超えるようなこともほとんどなく、ライフワークバランスを充実されられるという魅力もあります。
長く勤めてじっくりキャリアを積んでいきたいという方にとっても、若いうちに実力を身に着けて将来のキャリアパスに繋げていきたいという方にとっても、自分の思いを叶えられる会社であると言えるでしょう。
リンクアンドモチベーションの転職まとめ
この記事では、リンクアンドモチベーションへの転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、年収、口コミなどを紹介しました。
リンクアンドモチベーションは通年でキャリア採用の募集をしているため、転職するためのチャンスは十分にあります。
しかし、門戸は開かれていても、確かなビジネススキルをもち、会社に価値をもたらせると判断された人間でなければ内定を勝ち得ることはできません。
そのためリンクアンドモチベーションの選考に臨む前には、自分自身の市場価値を高めておく必要があります。
そこでおすすめしたいのが、セミナーの受講です。
セミナーを受講することで、リアルなビジネス現場で求められるスキルやマインドセット、考え方などを習得することができます。
リンクアンドモチベーションへの転職を検討されている方は、是非セミナーの受講を検討してみてください。