リクルートマネジメントソリューションズは、企業の組織や人材の課題についてのコンサルティングを行う会社です。
その名前からも想像できる通り、リクルートのグループ会社となります。
従業員数はおよそ500名強と比較的小規模ですが、東京都品川区の本社を始めとして、日本各地に拠点を設けています。
この記事では、リクルートマネジメントソリューションズの企業情報や労働環境、年収、口コミ、求人情報などを詳しく紹介しています。
リクルートマネジメントソリューションズへの就職や転職を検討している方にとっては、大きな参考になるはずです。
記事の内容
リクルートマネジメントソリューションズの企業情報
職種と仕事内容
まずはリクルートマネジメントソリューションズの事業内容について確認していきましょう。
上述の通り、企業の組織や人材に関するコンサルティングを行っており、そのソリューション領域は
- 人材開発
- 組織開発
- 制度構築
の3分野です。
大きくこれらの3つの分野において、研究・調査を行うコンサルティングサービスやツールの構築・運用、人材育成のための研修やトレーニングなどを提供しています。
主な職種としては、コンサルタント職と、営業職、研究開発職、SEの4つです。
加えて本社のバックオフィススタッフや企画職、個人事業主である「トレーナー」という職種もいます。
リクルートマネジメントソリューションズの労働環境
リクルートマネジメントソリューションズの労働環境について、解説します。
残業時間
オープンワークの口コミによると、月間あたりの平均残業時間は42時間です。
比較的少数精鋭で動いているということもあり、1人当たりに割り振られる仕事の絶対量が多いため、若干残業時間は長くなっています。
しかし、フレックス制度を導入したり、リモートワークを可能にしたりするなど、かなり働きやすい環境が整えられています。
リクルートのグループ会社ということで、コンプライアンスの意識も非常に高いため、ワークライフバランスや女性の働きやすさに対しても、かなり意識高く取り組んでいるのが特徴です。
ちなみに、給与には予め50時間分の前払い残業代が含まれており、50時間を超過した場合にはその超過分が別途支給されるようになっています。
福利厚生
リクルートマネジメントソリューションズの福利厚生の充実度はピカイチです。
このあたりは、さすがリクルートのグループ会社といったところでしょう。
具体的な制度として、以下のようなものがあります。
各種手当 | l 通勤手当
l 深夜勤務手当 l 休日出勤手当 l 超過勤務手当 |
各種保険 | l 雇用保険
l 労災保険 l 健康保険 l 厚生年金 |
休暇制度 | l 完全週休二日制
l 特別休暇(慶弔、転勤、生理、出産、看護、介護、公傷、勤続10年、ボランティアなど) |
勤務制度 | l 短時間勤務制度
l テレワーク制度 |
退職金制度 | l 退職一時金
l 確定拠出型年金 |
カフェテリアプラン(毎年50万円相当) | l 通信教育
l 社外スクール受講費 l 書籍購入費 l キャリアカウンセリング受講料 l 住宅補助 l 子女教育費補助 l 医療費補助 l スポーツクラブ補助 |
その他 | l 任意保険
l 社内短期貸付制度 l 育児休職制度 l 介護休職制度 l 慶弔一時金 l リクルートグループ社員持ち株会 l 弔慰金・障害見舞金 |
特に魅力が大きいのは、毎年50万円相当のポイントが付与され、自分の好きなプランから好きに選択ができるカフェテリアプランですね。
そのほかにも、日系大手企業らしく制度が整えられており、従業員のワークライフバランスの充実やパフォーマンスの向上に寄与しています。
英語は必要?
リクルートマネジメントソリューションズの入社に際して、英語力は求められていません。
まずはしっかりと日本語での会話ができるということが、前提条件となります。
また、海外転勤の可能性もありません。
しかし、将来的な自分のキャリアを広げるためには、ビジネスレベルでの英語力を身に着けておくことをおすすめします。
外国人に関連した案件を任される可能性もありますし、海外展開をした際にそのプロジェクトが任されるチャンスも大きくなるでしょう。
また、他ファームへの転職などのキャリアアップを考えている方には、武器になることは間違いありません。
リクルートマネジメントソリューションズの平均年収
リクルートマネジメントソリューションズの新卒初任給は、月収32万円です。
そこに年2回の賞与を含めて計算をすると、およそ年収は640万円程度になると推測されます。
一般的な日系企業と比べてもかなり高め、コンサルティング業界と比べても遜色ない金額と言えます。
ちなみに、リクルートマネジメントソリューションズはベース給与と賞与の比率が3:2と言われており、賞与割合が一般よりも高めです。
年収レンジは「プロフェッショナルグレード」という階級ごとに定められています。
新卒社員はP1というグレードからスタートします。
半年ごとに行われる評価査定によりグレードが決定し、グレードが昇格すればそれに連動して昇給できるというものです。
様々な口コミから、グレードが1つ上がるごとに50万円ずつ年収が増額するものと推測されます。
実際の従業員を見てみると、30代で1000万プレイヤーは非常に多いようです。
福利厚生が非常に充実しているにも関わらず、加えて給与水準も高いということで、待遇面に対してはかなり社員の満足度が高くなっています。
リクルートマネジメントソリューションズの口コミ
リクルートマネジメントソリューションズの退職者や現役社員からの口コミをいくつか紹介します。
リクルートマネジメントソリューションズは、社内からの評価も非常に高い会社で、悪い口コミを探す方が難しいくらいでした。
給与や福利厚生といった待遇面はもちろんのこと、成長環境として優れていることを上げる声が多くあったのが印象的です。
リクルートマネジメントソリューションズの求人情報
リクルートマネジメントソリューションズの求人情報について説明します。
公開求人はある?
求人情報は公式サイトの「採用情報」のページにて、新卒採用とキャリア採用がそれぞれ掲載されていました。
「エントリー」ボタンをクリックすることで、具体的な募集職種を確認することができます。
具体的な応募要件や歓迎要件については、募集職種ごとの要項に記載されているので、確認するようにしましょう。
なお、新卒採用の担当は当年の大学及び大学院卒業予定者のみです。
既卒の方は第二新卒であっても、キャリア採用の枠になりますので、注意してください。
採用情報
リクルートマネジメントソリューションズの採用情報ページにて、近年の採用実績校が紹介されていたので紹介します。
お茶の⽔⼥⼦⼤学/⼀橋⼤学/横浜国⽴⼤学/関⻄学院⼤学/関⻄⼤学/⾦沢⼤学/京都産業⼤学/京都⼤学/慶應義塾⼤学/⾹川⼤学/滋賀⼤学/⾸都⼤学東京/昭和⼥⼦⼤学/上智⼤学/神⼾⼤学/⻘⼭学院⼤学/早稲⽥⼤学/早稲⽥⼤学⼤学院/⼤阪教育⼤学/⼤阪⼤学⼤学院/筑波⼤学/中央⼤学/東京外国語⼤学/東京学芸⼤学/東京⼯業⼤学/東京⼯業⼤学⼤学院/東京⼥⼦⼤学/東京理科⼤学/東京⼤学/東京⼤学⼤学院/東北⼤学/同志社⼤学/名古屋市⽴⼤学/⽇本⼤学/福岡⼤学/兵庫県⽴⼤学/法政⼤学/北海道⼤学⼤学院/明治⼤学/⽴教⼤学/⽴命館⼤学/華東師範⼤学など
MARCHなどの所謂「難関大学」と言われる層が中心ですね。
リクルートマネジメントソリューションズは学歴による採用は行っていないものの、結果として高学歴者が集まるという傾向にあります。
なお、リクルートマネジメントソリューションズは中途採用者が非常に多く、比率で見ても中途採用者が過半数を占めているようです。
そのため、新卒時に内定を得られなかったとしても、一旦別の会社でキャリアを積んでから、キャリア採用でリクルートマネジメントソリューションズを目指すというのも1つの手です。
リクルートマネジメントソリューションズ入社はどんな試験・面接をするの?
リクルートマネジメントソリューションズに就職・転職するためには、選考試験を突破する必要があります。
具体的にどのようなフローで、またどのような内容の選考が行われるのか、詳しく解説します。
リクルートマネジメントソリューションズの選考スケジュール
リクルートマネジメントソリューションズへの転職に成功した人の体験談によれば、以下のようなフローで選考が行われたと言います。
- エントリー(職務経歴書・履歴書の提出)
- テストセンター受検
- 面接(複数回)
非常にオーソドックスな流れです。
面接で実際に聞かれた質問例①志望動機
リクルートマネジメントソリューションズでは、複数回行われる面接すべてにおいて、志望動機が聞かれるものと考えてください。
そのため、回を追うごとになるべく志望動機の内容をブラッシュアップさせていく必要があります。
志望動機は単にリクルートマネジメントソリューションズを選択した理由のみならず、転職理由や業界志望理由なども含めてです。
幅広く網羅して志望動機を話さなければならず、ついつい冗長に話がちな点は気を付けましょう。
前職が全くの異業種である場合、前職・前業界を辞めた理由についても深掘りされる可能性が大です。
なるべく簡潔かつ論理の通った回答ができるよう準備しておきましょう。
面接で実際に聞かれた質問例②リーダーシップ経験はあるか
この質問も、結構多くの人が聞かれているようです。
もちろん単純に「ある・なし」を答えるだけではなく、具体的にどのような場面でリーダーシップを発揮したのかという点も説明する必要があります。
特に面接官が聞き出したいと考えているのが、「どんな苦労があったか」と「どんな工夫をしたか」という2点です。
特に「どんな工夫をしたか」という具体的な方策は、ビジネスマンとしてどれだけ実力があるかを測る回答になります。
面接前には自分自身の過去について、しっかりと掘り下げて整理しておきましょう。
面接で実際に聞かれた質問例③忍耐力はあるか
リクルートマネジメントソリューションズは、人材の成長可能性を重視したポテンシャル採用を行っています。
そのため、多少実力や経験が劣っていたとしても「ポテンシャルがある」と判断された場合には、内定獲得も可能です。
実際に未経験者が転職に成功したという事例も少なくありません。
しかし、その採用に至ったのも「成長への期待」があってこそのことです。
入社後は人材をしっかりと成長させていくために、分からないことでも仕事が割り振られ、時には上司や先輩による詰めにあうかもしれません。
それでも粘り強く諦めずに頑張り、成長できる人材でなければ、採用する意味がありませんよね。
そのため、面接において忍耐力の有無を問う質問がなされることも多いようです。
「入社後3年間は苦労しますが、それでも耐えられますか?」というような質問が飛んできます。
忍耐力があることはもちろん、その中でいかに効率的に仕事を習得していくかアピールしていくことが大切です。
リクルートマネジメントソリューションズが求める人材
リクルートマネジメントソリューションズが求める人材については、公式サイトで以下のように掲載されています。
“リクルートマネジメントソリューションズは、人・組織の側面からクライアントの事業を前に進めることを支援するプロフェッショナルサービスファームです。提供するソリューションの根底にあるのは「個と組織を生かす」、すなわち個人の持てる可能性を生かし、その力を組織として統合することでさらに大きな成果を生み出すという思想です。
私たちは、この思想をクライアントに対して実現していくと同時に、自らがこれを体現できる会社でありたいと考えています。そのために、社員にはプロフェッショナルとして持続的に成長していくことを求めています。プロフェッショナルとは、自ら専門性を磨き、成長機会を創り出し仕事の領域を拡大する「自律」と、周囲の知見や力を生かし、より大きな成果を創出する「協働」ができる人をさします。
人・組織の可能性を拡大する事業に共感し、「自律」と「協働」を通して成長したいと思う人材を求めています。
簡潔にまとめると、「プロ意識」「成長性」「自律性」「コミュニケーション」という要素が挙げられます。
そして何より、リクルートマネジメントソリューションズの経営理念に対する共感が必要です。
面接においては、上記の点を踏まえたアピールをしていくようにしましょう。
リクルートマネジメントソリューションズに転職する難易度
リクルートマネジメントソリューションズは企業内研修や人事コンサルティングを手掛ける企業としては、業界No1の売上実績を誇っています。
加えて社員の満足度も非常に高い超ホワイト企業です。
オープンワークの総合評価も、5点満点中4.8点というスコアを誇っています。
サンプル数が500を超えている中で、これだけの数値をたたき出しているのは凄いですね。
よって、リクルートマネジメントソリューションズの転職難易度は非常に高いと言えます。
求める人物像や必要となる素養をしっかりと理解しておかなくては、内定を獲得するのは難しいでしょう。
リクルートマネジメントソリューションズに就職する理由
率直に言って、リクルートマネジメントソリューションズは魅力がありすぎる会社です。
そのため、多様な切り口から就職するメリットに言及して、志望動機を練ることができます。
その中でも大きな特徴として、安定した身分を持ちながらも常に高いモチベーションで仕事に励むことができるという点があります。
外資系ファームのような厳しいルールはないものの、自分の貢献はフェアに評価され、それが昇格(昇給)に繋がるため、モチベーションを失う心配がありません。
また、少数精鋭ということで個人に任される仕事も多く、やりがいを感じることができます。
在籍している社員もかなりスマートで頭の切れる人が多く、そういった人たちに囲まれて仕事をすることで、自然と自分のビジネスレベルも上げていくことができるでしょう。
転職や独立前提で働いている人も非常に多いようで、成長環境としてもかなり整っていると言えます。
リクルートマネジメントソリューションズの転職まとめ
この記事では、リクルートマネジメントソリューションズの企業情報や労働環境、年収、口コミなどを紹介しました。
結論から言って、リクルートマネジメントソリューションズへの転職難易度は非常に高いです。
新卒採用、キャリア採用ともども選考をパスするのは簡単なことではありません。
特に面接に臨む前には、十分に準備をしておく必要があります。
その準備としておすすめしたいのがセミナーの受講です。
セミナーを受講することで、コンサルタントとして現場で求められるスキルを習得、向上させていくことができます。
セミナー参加者とのディスカッションなどにより、新たな視野も獲得できるはずです。
リクルートマネジメントソリューションズへの転職希望者は、確実に内定獲得に近づくためにも、是非セミナーの受講を検討してみてください。