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奨学金の利子はいくら?計算方法と返済額例をチェック

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奨学金の利子ってどれくらい?奨学金を借りているけど返済時の利子がいくらかわからない。奨学金を利用中の人でも利子がどれくらいになるのかピンときていない人が意外と多いんです。

第二種奨学金で月5万円借りたとして、返済時の利率が最下限の0.01%の場合は利子総額が「1,846円」上限3%の場合は「61,8568円」60万円も変わってしまいます。

今回は奨学金の利子はいくらなのか、いつから発生するのか、また計算方法や実際の返済額例についても解説いていきます。

計算方法はややこしいと思われがちですが「返還シミュレーション」を使えば簡単に計算することができます。詳しく解説しているので一緒に見ていきましょう。

奨学金の利子はいつから発生?

奨学金には第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)、入学時特別増額貸与奨学金(有利子)があります。
第二種奨学金と入学時特別増額貸与奨学金は在学中は無利子です。貸与終了後から利子が付きます。

返済を始めるのは卒業した年の10月ですが、卒業した4月から利子が付くので間違えないようにしましょう。返済が始まっていない間(4月~9月)の利子は均等に割って返済総額にプラスされます。

奨学金とよく比較される国の教育ローンや銀行の教育ローンは借りた翌月か翌々月から返済が開始し、同時に利子も発生します。

奨学金の借主は学生本人で、返済義務は卒業後の自分にあります。ただ利子付きの第二種奨学金を借りたとしても在学中は無利子なので、勉強や学校の活動に専念することができます。

奨学金の利率の算定方法は2種類

第二種奨学金と入学時特別増額貸与奨学金の利率の算定方法は「利率固定方式」と「利率見直し方式」の2種類です。申し込み時にどちらか選択します。

いずれの方式も利率の上限は3%です。実際に適用される利率は貸与終了後、日本学生支援機構から届く返還についての通知かホームページから確認することができます。

以下で2つの算定方法を詳しく見ていきましょう。

利率固定方式

貸与終了後に決定した利率が、返還完了まで適用される方式です。固定金利なので将来市場金利上がっても下がっても、返還利率は変動しません。利率が低い時期に決定すれば完済まで安い利率で返済することができます。

利率見直し方式

貸与終了時に決定した利率を、おおむね5年ごとに見直す方式です。市場金利が変動した場合はそれに伴い利率が上がったり下がったりします。奨学金の返還期間は最長20年なので多くて3回、利率の見直しがあります。

卒業したら変更できない

奨学金を申し込んだ際に決めた利子の算定方法は、卒業後(貸与終了後)は変更することができません。

ただし、在学中であれば変更することが可能です。
日本学生支援機構のホームページによると「貸与が修旅する年度の一定期間まで変更することができる」とされており、明確な期限については記載されていません。
変更できる期限は年度によって異なるので、自身が通う学校へ確認が必要となります。

申し込み時のままにして置かず、卒業する年度の市場金利を見てどちらの算定方法を選ぶべきかもう一度考えてみましょう。

利率固定と見直しどっちがお得?

奨学金の「利率固定方式」と「利率見直し方式」どちらの方がお得なのでしょう?
答えは、どっちもどっちです。状況によって変わってしまいます。

残念ながら経済の専門家やプロの投資家でも景気動向や金利の変動を予測することはできません。
そのため、こっちの方がお得!とは断言できないのです。

一般的にローンを組むときの考え方としては、金利がこれから上がりそうなときは「固定」、金利が下がりそうなときは「変動」という選び方をします。

以下の表をご覧ください。

【平成30年度 貸与利率一覧(年利%)】

利率固定方式 利率見直し方式
4月 0.22 0.01
5月 0.23 0.01
6月 0.23 0.01
7月 0.22 0.01
8月 0.33 0.01
9月 0.33 0.01
10月 0.33 0.01
11月 0.33 0.01
12月 0.27 0.01
1月 0.22 0.01
2月 0.14 0.01
3月 0.14 0.01

JASSO:各年度貸与利率一覧より

平成30年度で見ると、利率固定方式の0.14%~0.33%の振れ幅に対して利率見直し方式はすべて0.01.%と一定です。

今だけで判断すると、利率見直し方式の方がお得といえます。
ただ景気動向を予測することはできません。5年後、10年後、市場金利に左右されて損してしまう可能性も十分ありえます。

利率見直しが0.01%とかなり低い利率なのは、財務省が学生の負担を軽くするために、2017年度から利子の最下限を0.1%から0.01%へ引き下げたためです。

現在の超低金利の状況であればしばらくは0.01%が続くかもしれませんが、奨学金の返済期間は長期に渡るので慎重に選択しなければなりません。

ただしどんなに金利が上がっても上限の3%を超えることはありません。

奨学金の利子の計算方法

すでに卒業して貸与が終了している方はスカラネッットパーソナルから利率や月々の返済額、返済総額などを確認することができます。

現在、奨学金の申し込みを検討している方や在学生の方は「奨学金貸与・返還シミュレーション」を利用して利子を計算してみましょう。

返還シミュレーションを使った利子の計算方法は以下になります。

  • 4年生大学で第二種奨学金
  • 2019年4月入学(2019年4月~2023年3月)
  • 貸与月額5万円
  • 利率0.14%
  • 人的保証

必要情報を入力していきます。

奨学金を借りる際の貸与情報がまとめられます。
次に「返還開始時期」「2023年10月」と選択して結果を確認します。

利子の計算に必要となる数字は赤枠の部分です。

「返済総額-貸与総額=利子総額」となります。
月々の利子は「利子総額÷返還回数」で確認することができます。

利子総額は「2,426,987円-2,400,000円=26,987円
月々の利子は「26,987円÷180=149円

実際の返済額例を見てみよう

奨学金返還シミュレーションを使い、実際の返済額例を出してみました。利子がいくらになるかも合わせてご紹介しています。

【月3万円 利率0.23% 人的保証 月賦返還】 

貸与総額 1,440,000円
貸与利率 0.23%
返済月額 9,380円
返済回数 156回(13年)
返済総額 1,463,322円

利子総額は23,322円毎月149円ずつ支払う計算になります。

【月5万円 利率0.01% 人的保証 月賦返還】

貸与総額 2,400,000円
貸与利率 0.01%
返済月額 13,343円
返済回数 180回(15年)
返済総額 2,401,847円

利子総額は1,846円毎月10円ずつ支払う計算になります。

【月10万 利率3% 人的保証 月賦返還】

貸与総額 4,800,000円
貸与利率 3%
返済月額 26,914円
返済回数 240回(20年)
返済総額 6,459,510円

利子総額は165万9510円毎月6914円ずつ支払う計算になります。

近年利率が上限の3%になったことはありませんが、0.01%時と比べるとかなり金額の差が開きます。

奨学金の利子は安い?各種教育ローンと比較

奨学金の利子は他の教育ローンや銀行のカードローンなどと比べると低くなっています。
学費を借りる場合は、できるだけ奨学金や教育ローンから借り入れる方がお得になります。

  • 奨学金:0.01%~3%
  • 国の教育ローン(日本政策金融公庫):1.71%(2019年5月現在)
  • 銀行教育ローン:1.7%~6%
  • 銀行カードローン:14%
  • 消費者金融:18%

奨学金は利子のことも考えて借りよう

奨学金の返済期間は15~20年と長期返済になります。利率見直し方式を選んだときの金利は最下限0.01%だったのに、5年後、10年後、市場金利が上昇して利率が高くなってしまったというケースも十分ありえます。

奨学金の利子は他の教育ローンやカードローンに比べて低いといっても、将来自分自身の負担になるのは間違いありません。奨学金を利用する際は利子のことまできちんと考える必要があります。

また申し込み時から貸与終了までの4年の間にも金利の変動があるかもしれません。算定方法を申し込み時のままにしておかず、卒業前にはもう一度見直してみましょう。

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