まとめ

奨学金で結婚を反対された!親を説得する4つの方法

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奨学金が足かせとなり結婚を反対されるケースが増えており、インターネット掲示板でも「奨学金で結婚を反対された」という相談をよく見かけます。

滞納者の増加が社会問題となっている今、奨学金はマイナスなイメージを持たれることが多いようです。

今回は奨学金で結婚を反対した親を説得する4つの方法をご紹介します。
結婚を反対する理由、返済についての知識も参考にしてみてください。

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奨学金が原因で結婚できない!


労働福祉中央協議会(中央労福協)が2016年、奨学金を借りている34歳以下の男女に行った調査によると、回答した2061人のうち「奨学金の返還が結婚に影響を及ぼしている」と答えたのは31.6%出産や子育ては2割に上ることが分かりました。

参考:奨学金に関するアンケート調査結果(中央労福協)2016/2/29

「奨学金=借金」を抱えたままの結婚は、相手の親によく思われないため、結婚を反対されるケースが多くなっています。また、返済が家計を圧迫することで、結婚資金を貯められなかったり、将来子供に使えるお金が無いということも結婚に踏み切れない理由となっているようです。

お互いの気持があって結婚したくても、奨学金が障害となり、結婚出来ないことが分かります。

奨学金がある人との結婚を反対する理由


親が奨学金を借りている人との結婚を反対する理由は一体何なのでしょうか。

家庭環境はそれぞれ異なり、親の価値観も違います。「学費は親が出すもの」と一方的に貸与型の奨学金をあまり良く思わない人もます。

親は子供が何歳になっても心配です。ただ自分の価値観を押し付けているのではなく、子供が結婚して将来苦労しないかどうか、厳しく見定めているのかもしれません。

1.結婚は完済後という考え方

奨学金といえど、借金であることに間違いありません。「奨学金の返済があるのに結婚したいなんて非常識」「自分の子供にまで借金を背負わせるつもりなのか」と反対されてしまうパターン。

「普通は親が学費を払うもの」「うちは一生懸命働いて学費を出したのに」と考える親からの反対が多く、完済するまでは結婚を認めてもらえないというもの。

両家の家庭環境や経済環境が大きく異なると「相手の家は大丈夫なんだろうか」「結婚後うちが色々負担しなければいけなくなるのでは」と不安に思うこともあるようです。

2.生活が苦しくなる心配

結婚して家計が1つになれば、パートナーも奨学金の返済に協力しなければなりません。生活費に加え奨学金を返済すると、生活が苦しくなるのではないかと反対するパターン。

奨学金の返済がある人結婚をすると、自分の欲しいものを我慢したり、旅行に行けなかったり、子供を産むことに不安になったり、余裕のない暮らしになるというイメージがあるようです。

今の収入では良いかもしれないが、転職などで収入が下がった場合は大丈夫か。妊娠出産の場合は、女性側の収入が一時的に無くなってしまうが大丈夫なのか。など、長期返済のリスクも不安材料となります。

3.貯金が無い

奨学金の返済と日々の生活でいっぱいいっぱいで、貯金が全然ないという場合。結婚は何かとお金がかかります。

  • 2人で新居に住むための引っ越し費用
  • 結婚式費用
  • 新婚旅行代

特に女性が理想とする結婚をしようと思うと、数百万円は必要。

結婚するための資金だけでなく、病気やケガ・冠婚葬祭・家電の故障など、いざというときの大きな出費に備える貯金が無いのは非常に不安です。

貯金が無くお金に困ったときに「生活費が足りないから貸してほしい」と、親に頼ってくるのではないかという点も、反対する理由に挙げられます。

4.結婚するタイミングが早い

「今、奨学金という借金を背負ってまで結婚する必要があるのか。」「まだ若く給料が少ないうちに結婚する必要はない」という意見です。

奨学金の返済は長期に渡ります。結婚してからの返済計画はあるのか、返済する大変さを分かっているかなど、奨学金を抱える人と結婚する「覚悟」があるのかと反対しています。

恋愛中は相手の良いところしか見えなくなっているかもしれません。一時の感情で「大丈夫」と思っても、実際お金のトラブルになったときに乗り越えられるかどうか心配のでしょう。

単純に交際期間が短く、相手の人柄を理解してもらえてなかったり、信頼が無かったりする場合もありますが、まだ良く知らないうちに「奨学金の返済もある」と言われたら不信感に繋がってしまいます。

結婚の許しを得たり、奨学金について話すのは、タイミングが非常に重要となります。

まずは奨学金の返済について知っておこう


親を説得する前に、まずは奨学金の返済について詳しく知っておく必要があります。

奨学金を借りている人はもちろん、結婚すればパートナーも当事者となるので、返済のシュミレーションや滞納のリスクについてもきちんと理解した上で、返済計画を立てましょう。

奨学金の返済は20年

奨学金の返済期間は15~20年が一般的です。大学を卒業した年の10月から返済が始まるので、23歳~43歳までの間、毎月返済し続けることにります。

日本学生支援機構の奨学金は、繰り上げ返済の手数料が無料です。利子付きの「第二種奨学金」を借りている場合は、繰り上げした分、利子をカットできるので(元本のみの返済)、返済総額を少なくすることが可能です。

利子付きの場合は、できるだけ繰り上げ返済する方が、お得と言えます。

奨学金の返済額はいくら?

月々の返済額は、15,000円~20,000円が平均的です。貸与額によって異なりますが、第一種・第二種併用で高額の貸与を受けていた場合、月に5万円以上返済している人もいます。

以下でさまざまな貸与額や返済のパターンを見てみましょう。

【例1】

第一種奨学金(無利子)で貸与月額5万円・貸与総額240万円

毎月13,333円を15年で完済

【例2】

第二種奨学金(有利子)で貸与月額5万円・貸与総額240万円・貸与利率0.1%

毎月13,440円を15年で完済

【例3】

第二種奨学金で(有利子)で貸与月額10万円・貸与総額480万円・貸与利率0.1%

毎月20,210円を20年で完済

JASSO:奨学金貸与・返還シュミレーションより

奨学金を滞納するとどうなる?

奨学金を滞納すると、元本・利息の他に「延滞金」が発生します。最悪の場合は、一括返済請求や裁判所を通して法的措置(給与差し押さえ)を取られることがあります。

また、3回滞納すると「ブラックリスト入り」します。ブラックリストに載ると、クレジットカードの新規作成や各種ローンを組むことができません。
車のローン、住宅ローン、医療ローンが組めなくなると、結婚生活が非常に不便になります。

奨学金は婚姻前の借金なので、結婚したからとパートナーに返済の義務は発生しません。滞納した場合の返済義務は、奨学金を申し込んだ際に登録した保証人・連帯保証人にあります。

もし返済が困難になった場合は、毎月の返済額を減額してもらう「減額返還制度」や返済期間を猶予する「返還期限猶予制度」があります。

奨学金を借りている結婚相手が滞納した場合にどうなるか、どのように対処すれば良いのか知っておきましょう。

奨学金で結婚を反対した親を説得する4つの方法


奨学金だけを理由に結婚を反対されたくない!奨学金を借りていても一緒に結婚生活を送る覚悟がある!

「きちんと親に認めてもらってから結婚したい」という方のために、親を説得するための4つ方法をご紹介します。

1.両親の意見をしっかり聞いて受け止める

結婚を反対されると「いや!」「でも!」と言い返したくなる気持ちは分かりますが、まずはしっかり親の意見を聞くことが大切です。

最初に否定してしまうことで、否定された自分の意見を正当化させようと、どんどん反対する気持ちや意見が膨らんでしまいます。まずは言い返したい気持ちをぐっとこらえましょう。

説得するためには、相手を聞く姿勢にすることが重要。「お父さんが言っていることは分かるよ」「お母さんが心配してくれている気持ちはありがたい」と親に意見を受け止めて「同意」します。その上で自分の意見を話すと聞き入れてもらいやすくなります。

2.具体的な返済計画を提示する

「好きだから大丈夫」と感情的に訴えるのではなく、具体的な返済計画があることを説明して安心してもらいましょう。

【返済計画を説明するときのポイント】

  • 総額・利息や利率・毎月の返済額・返済期間などの数字を明確に
  • 2人の給料や生活費を明確にした上で返済計画を具体的に説明する
  • 何歳までに返済するか
  • 毎月の貯金額・いつまでにいくら貯金するか
  • ボーナス=繰り上げ返済に充てる
  • 副業の収入を返済に充てる
  • 利率が低いので長期期間かけて少しずつ返済する

収入を増やすために、副業をしたり、資格の勉強など積極的に行動するのも本気度が伝わって良いでしょう。

3.味方を増やす

人は第三者からの声や評価を信じやすいという習性があります。

兄弟、祖父母、親戚、幼なじみなどに味方にして、結婚の説得をお願いしましょう。
奨学金を借りているけど安定した収入があり、きちんと返済できていることや、人柄の良さ、2人の相性が良いことなどを伝えてもらいます。

当人が言うことは信用されにくいですが、第三者の意見であれば真実だと受け入れてもらいやすくなります。第三者からの説得により、一旦冷静になって考え直してもらえることも。

両親でも父親が反対している場合は、母親を味方につけるなどもできますね。

ストレートに説得できれば一番良いですが、周りの人の協力を得ながらの説得も効果的です。

4.時間をかけて2人の結婚の意思を理解してもらう

奨学金を抱えたままの結婚はマイナスなイメージを持たれがちです。最初のハードルが高くなる分、いきなり「結婚したい」と言うのは不信感を持たれてしまい、反対されてしまいます。一度持たれた印象は、なかなか払拭しにくいもの。結婚の説得は慎重に進めていく必要があります。

時間は信頼をはかる一つの指標です。ゆっくり時間をかけて、結婚相手の人柄を知ってもらったり、奨学金の返済は結婚生活が破綻するような問題ではないこと、2人で考えたことだから一緒に背負っていく覚悟があるということを伝えてきましょう。

急いで結婚したい気持ちがあるかもしれませんが、親との関係がギクシャクしたままになるのは辛いですよね。
長い結婚生活は、家族ぐるみで助け合う場面がたくさんあります。お互いの親に納得してもらった上での結婚が大切です。

時間をかけてでも、きちんと結婚を認めてもらいましょう。

結婚への強い意思と覚悟を伝えることが大切


奨学金返済中の結婚は、覚悟を持って決めたことでしょう。2人の覚悟や、強い結婚への意思を親に伝えることが大切です

そのために、2人でしっかり話し合って返済計画を立てておくこと、不安要素をできるだけ少なくする努力をしましょう。

結婚に反対する親は、とにかく子供ことが心配。奨学金=借金というマイナスイメージで反対されることが多いと思います。パートナーを大切に思う気持ちは親と同じはず。時間をかけて説得していきましょう。

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