今、宮崎県がベンチャー企業から高い注目を集めています。起業や誘致に向けた取り組みが積極的に行なわれており、近年では宮崎県に進出する企業が非常に多くなっているのです。
今回は宮崎県が注目を浴びている理由から、実際に宮崎で事業を行なっている注目企業まで詳しく紹介していきます。
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宮崎県はベンチャー企業の宝庫
近年、宮崎県ではベンチャー企業の進出や誘致に向けて様々な取り組みが行われています。
2013年には宮崎県と宮崎商工会議所が共同して「みやざきスタートアップセンター」を開設し、起業支援から販路拡大まで企業への全面的なサポートを始めました。「みやざき新ビジネス応援プラザ」ではベンチャー企業が事業を始めやすいように低予算でオフィスを提供している上に、専門家からのアドバイスを受けることができる充実の制度が整っています。
日南市では自治体の新しい取り組みとしてマーケティング専門官を誕生させ、企業の誘致に積極的に取り組んでいます。アプリの開発やクラウドソーシングサービスとのコラボなど多様な形でIT事業に力を入れ、企業からの関心や評価を勝ち取っています。
また、ベンチャー企業出身の職員を採用することで、ベンチャー企業が求めるスピーディーな対応が可能となっているのも企業にとっては大きな魅力となっています。こうした取り組みの成果もあり、宮崎に進出するベンチャー企業が増えているのです。
宮崎県の注目ベンチャー企業
ベンチャー企業にとって注目の都市となっている宮崎県。実際にどのような企業が進出しているのでしょうか。宮崎で事業を行なっている注目のベンチャー企業をご紹介します。
neon株式会社
neon株式会社は、宮崎市にオフィスがある東京のベンチャー企業です。
オンライン秘書サービスを展開しており、独自の市場を作り上げています。これから副業やリモートワークという時代になってくるため市場にあったサービスを展開している会社と言えます。
株式会社アラタナ
株式会社アラタナは2007年に宮崎で創業した会社で、Eコマースに特化した事業を展開しています。「宮崎に1000人の雇用をつくる」を目標に掲げており、現在は宮崎県出身者やUターンで入社した社員も多くなっており、総勢120名以上の社員が働いています。社員が働きやすいように様々な制度も取り入れられています。有用な人材の県外への流出を防ぐために、株式会社アラタナでは2018年より新卒社員の給与を18万円から25万円へ大幅にアップしました。
さらにフレックス制度の導入や副業の解禁を開始し、社員の自由な働き方を実現しています。社員の満足度も非常に高く働き方改革により96%の社員が働きやすくなったと高評価を得ています。残業時間も18%削減することに成功しており、自分の時間も大切にしながら働けるのが株式会社アラタナの魅力の一つです。エンジニアチャレンジ制度という独自の制度も設けられており、未経験からエンジニアを目指す人のために半年から1年間の教育期間も用意されているので、キャリアアップや職種転換を目指す人には最適な環境が整えられています。
事業の方も好調で創業から10年弱でサイト構築実績は800件以上に上り、大手通販サイトを運営するスタートトゥデイグループにも参画を果たしています。
株式会社ミライラボ
株式会社ミライラボの立ち上げ人となった山本氏は、先ほどご紹介した株式会社アラタナの創業に参画し2008年には取締役に就任した経歴を持っていおり、同社を退職後の2018年に株式会社ミライラボを設立しました。地方で働く人や会社をサポートすることを目指し、会社経営のアドバイスや資金提供、ワーキングスペースの提供を行なっています。
ポート株式会社
東京に本社を構えるポート株式会社は誘致を経て宮崎の日南にサテライトオフィスを構えるようになったIT企業で、WEBのデザインや制作、開発、広告運用と幅広い事業を手がけています。日南のオフィスは地域と共生して働くことを目的に作られており、エントランスの一部を解放し市民の方にも利用していただけるスペースを設けています。地域の行事にも積極的に関わっており、地域のお祭りに神輿の担ぎ手として参加したり、商店街の人たちとの飲み会も定期的に開催し市民との交流を深めています。
中学、高校、大学での講演も引き受けており、地元の学生から大変好評を得ています。ポート株式会社に就職したいという声も多く、日南の雇用活性化にも大きな役割を果たしています。社員間の交流も図ることができるように、3ヶ月に一度全社員が交流を持てる機会が設けられている他、事業部ごとの交流を図るためのイベント運営資金が支給されています。
また、部活制度も設けられているので同じ趣味を持つ仲間と仲を深めることもできます。仕事面の制度も充実しており、書籍購入の支援制度を使ってスキルアップに必要な教材を揃えることもできますし、職種や事業部の異動希望を自ら申告することができるキャリア支援制度も設けられているので努力次第で理想のキャリアを築いていくことが可能です。
株式会社キャスター
オンラインアシスタントサービス業を展開する株式会社キャスターは、2017年より宮崎県西都市に新拠点を構えています。2014年に創業して以来東京に本社を構え事業を展開していましたが、全国から社員を採用しており仕事を行なっているスタッフの7割以上が関東郊外に居住していることから働きやすさを考慮し地方にも新拠点を設けることになりました。
秘書業務や人事、経理、WEBサイト運用と幅広いサービスを展開しており、採用倍率1/100と難関な選考をくぐり抜けた優秀な人材による高品質のサービスが評価され設立から5年ながらこれまで200社以上にサービスが導入されており実績も十分です。
株式会社オロ宮崎
株式会社オロの事業支援を行う目的で設立された宮崎サポートセンターが発展を遂げたことで、さらに事業として力を入れていくために2016年に株式会社オロ宮崎が立ち上げられました。WEBサイトの構築や運用、広告運用やアプリ検証などWEBサービスを中心に事業を展開しています。
特にWEBサイトの運用には力を入れており、制作のみならずアクセス解析やコンテンツの整理など制作から運用まで一貫してサポートを行なっています。
大手企業のサイト制作や運用に携わった経験も多数あり実績は豊富です。異業界からの転職実績もあり経験に関わらず採用を行なっています。入社後もスキルに応じて職種変更が可能となっており、柔軟に働き方を変更できるのは嬉しいポイントです。社員が働きやすいように、半日の有給制度や業務開始時間を早める時差出勤制度を設けているのでお子様がいらっしゃる方でも無理なく働くことができます。
株式会社アイネットサポート宮崎
コールセンター事業とアウトソーシング事業を展開する、2013年創業の会社です。コールセンター事業では、企業の窓口として問い合わせの対応やサービスプランの説明、退会案内などを行なっている他、IT技術の進歩に伴ってパソコンなどの技術サービス業務にも対応しています。
社員の4割が女性社員であり若手社員も多いことから、女性が活躍できる環境づくりにも力を入れています。責任あるポジションには男女関係なく挑戦できる体制を敷いており、今後は女性の管理職を増やすことも検討されています。子育てサポート企業として厚生労働大臣の認定を受けている実績が示す通り、育児休暇の取得も積極的に推進しており男女ともに育児休暇の取得実績があります。
株式会社サンライズネットワークス
2004年に創業し広くITソリューション事業を展開している会社です。法人に対してはセキュリティ対策やホームページなどオフィス環境に関する提案を、個人に対しては電気やガス、水道などライフラインに関する提案を行なっておりお客様に満足していただくためのサービス提供を行なっています。
お客様同様に社員のことも非常に大切にしており、福利厚生が充実し働きやすい環境が整っています。日々の努力がしっかり給与に結びつくように昇給は毎月行われている上に、報奨金・達成金制度が設けられており頑張りに応じて毎月のお給料に加えて報奨金をゲットすることもできます。
産前・産後、育児休暇の取得率は100%の実績があり、子育てと仕事を問題なく両立させることができます。また、子供1人につき5000円が支払われる子供手当てが付与されているのも嬉しいポイントです。
その他にも、資格手当、住宅手当、通勤手当、介護休暇、社宅制度などが用意されています。社員の働きやすい環境を整えたことで、社員のパフォーマンスも上がり業績の大幅アップにも成功しています。
ひむかAMファーマ株式会社
ひむかAMファーマ株式会社は宮崎大学発のベンチャー企業として誕生した会社で、創薬事業を展開しています。設立の背景は宮崎大学の北村教授が生理活性ペプチド アドレノメデュリンを発見したことに始まっています。
研究開発課題が採択されて以降事業化に向け準備を進め、大学発新産業創出プログラムが採択された2014~2016の期間には試験を繰り返し有用性や安全性の証明にも成功しています。2017年創業と創立間もない会社ながらこれまでに3回の第三者割当増資による資金調達に成功し、バックアップを受けながら臨床開発を重ね新薬の開発を目指しています。
株式会社なな葉コーポレーション
株式会社なな葉コーポレーションも宮崎大学発のベンチャー企業として誕生した会社で、ブルーベリーの葉の効能を生かした商品の販売を行っています。ラビットアイブルーベリー葉に関する研究を重ねる中で、血圧上昇やがん細胞増殖の抑制効果、抗脂肪肝作用など様々な効果があることが明らかとなり、ブルーベリーの効果を生かした事業を展開するに至りました。
宮崎大学農学部教授にブルーベリーの栽培指導を受けるなど大学との連携もしっかりと取りながら事業が進められています。有名テレビ番組にも商品が取り上げられた実績もあり、全国的にも注目度は高まっています。
UUUM
UUUM株式会社さんも宮崎に進出してきました。動画編集が主な仕事になりますが、かなり人気の企業のようです。これから宮崎を盛り上げてくれる企業の1つになりそうですね。
宮崎ベンチャーが増えている理由
宮崎ベンチャーが増えている理由はシンプルに助成金が手厚いことと都内からの飛行機が多いことがあげられます。
市や県のサポートも手厚いため、今後さらにベンチャー企業が増えてきそうです。
なお、ニュースでも最近宮崎が熱いというデータが出ていますのでこれから面白い会社がどんどん参入してきそうです。
事業を始めるにも働くにも最適な都市「宮崎県」
宮崎県は事業を行うのに最適な環境が整っています。県や自治体により多様な取り組みが実施されており、起業の支援からオフィススペースの確保まで一貫してサポートを行ってもらうことができます。また、ベンチャー企業が多数進出したことで地元企業もより積極的に採用活動を行うようになり、社員確保のために厚遇で社員を迎え入れる企業も多くなっています。宮崎県は企業にとっても働き手にとってもメリットが大きく、仕事を行うには最適な都市となっています。